カイテキ アパート

猫と人との快適な暮らしを考える。

エピソード

猫と私の生活は、10年前雌の三毛猫との出会いからです。

当時小学生に上がった娘を、水と空気のきれいな所で育てたいと思い、長野県安曇野市に移住した私は、娘の田舎暮らしをする条件も"猫を飼う事"だったので、たまたま生まれて間もない雌の三毛を、山に住む友人から譲り受けたのでした。

ところが、都心から離れた安曇野でも、娘の学区内で探すという条件もあり、猫を飼える賃貸物件は中々ありません。ルール違反をしてしまいましたが、ようやく探した賃貸アパートにて猫との生活がはじまりました。

ここで詳細は省きますが、ライラと名付けた雌の三毛との生活は本当に素晴らしいものでした。

3年後、安曇野市内で引っ越しをする事になりましたが、やはりペット可物件はありません。幸い前回の賃貸アパートでは猫の飼育に近所の理解がありましたが、今回も理解のある集落だと良いなと過ごしていた矢先、玄関先の窓に寝ころんでいた猫を貸主にみつかってしまいました。

猫を里に出すか退去するか?

すっかり猫の虜になった私には"退去する"という選択しかありません。その事を不動産会社に伝えると、貸主様のご回答は賃料のアップでした。私はこの時、正直この回答に救われたと思いました。何故ならば、堂々と猫が飼えるからです。どうしても、ルールを違反した状態では、走り回る音や鳴き声そして匂い等が外に漏れていないかと気になりストレスの原因になりす。貸主様にはご配慮いただき感謝したものです。

現実"賃貸アパートで猫を飼う"という事が日本の社会では相当ハードルが高いなと感じています。

そんな経験を踏まえた上で、今回親の所有する築40年以上の3階建てアパートをリノベーションするにあたり猫と人とが快適に暮らせる住環境を提供出来ないかと、猫を媒体に借主と貸主がコミュニケーションをとり、もっと快適に暮らす方法を考えていきます。そして1匹でも多くの猫がやがてはすべての猫が幸せに暮らせる日が来ることを願っています。